女子プロはなぜヘッドスピード42m/sで240yd飛ばせるのか??プロとアマの決定的な差とは…

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一般的に女子プロの平均的なヘッドスピードは、約40m/s~42m/sと言われています。これは、一般の男性アマチュアと大差ない、それどころかヘッドスピード的にはアマチュアの方が速いとも言われています。ですが、女子プロは平均で240yd飛ばし、アマチュアは平均で220yd程度。この違いについて科学的な視点から解説し、プロとアマの決定的な差を紹介します。

ヘッドスピードとミート率の関係

ヘッドスピードと飛距離の関係を語る上で必ず出てくるのが、ミート率という言葉です。

…が、一般的な測定機におけるミート率というのは、逆算して出された数値で、ボール初速をヘッドスピードで割っただけの数字でしかありません。

なので、ミート率の良し悪しは基準としては役に立ちますが、根本的な原因までは分からないんですね。

で、ですね。

答えから先に言ってしまうと、プロとアマチュアで飛距離に差が出る理由は、物凄くざっくり言うと2つ。

1、ヘッド軌道
2、フェースの向き

この2つです。

これがヘッドスピードに違いがなくても飛距離に差が出る理由です。これら2つについて少し脱線したような話も含め、詳しく解説していきます。

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アマが思う以上にプロは払い打ちに近い??

よく、ゴルフではダウンブローで打てという言葉が出てきます。

この言葉を聞くと我々アマチュアは、上から鋭角に打ちこむことをイメージしてしまいますが、実際にはプロは、物凄く緩やかな軌道で球を捉えています。

つまり、ボールに対して、非常にヘッドがシャロー(浅く)入ってきているということです。

下にプロのインパクト時のヘッド軌道を超スロー再生している動画を載せておきますが、見ると分かるように、物凄く浅い角度からヘッドがボールにコンタクトしていることが分かると思います。

映像だけを見ると、上から打ちこむというよりもむしろ、払い打ちに近く見えるはず。

※上記映像はアイアンですが、ドライバーも球を捉える位置が最下点よりも先なだけで、同じ軌道を描きます。

実はこれが非常に重要で、ヘッドが鋭角にボールにコンタクトしてしまうと、バックスピンばかりが増え、球の推進力が失われて、思ったような飛距離が出ません。

これは、アイアンでも同じで、上から打ちこむ意識が強すぎる人ほど、球に無駄なバックスピンが掛かり過ぎてしまい、出球から上に吹きあがってしまうことが多くなります。

これが飛距離をロスしている原因の一つです。

実際に数値としても出ていて、プロに比べてアマチュアは、鋭角にヘッドが入ってくることが多く、アイアンなどではインパクトの後に、ヘッドが地面に突き刺さってしまう人が多いです。

逆にプロは、インパクトの後には、薄く長いターフを取っており、これが何よりも緩やかなダウンブローで球を捉えている証拠です。

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インパクトで球を押すの本当の意味とは!?

よくゴルフでは”球を押す”とか、”ヘッドに球が乗る”と言った表現がされることがあります。

ただ、良く考えてみてください。

ヘッドとボールの衝突時間は1000分の1秒だか、2000分の1秒だか忘れましたが、とにかく一瞬の出来事です。

球を押すもくそも、そこで起きているのは物理現象としての”衝突”なので、押すもへったくれもないわけです。

ではなぜこんな言葉が世の中に広まっているのか。

その理由が、ヘッド軌道と出球の関係です。

上でも書いたように、球とヘッドは一瞬の衝突にしか過ぎないので、”押す”も”乗せる”も何もないですが、球に対して正しいヘッド軌道でインパクトをすると、ヘッドが球を押しているように見えることがあります。

それがどういう時かと言うと…インパクト後にヘッドの抜ける方向と出球の方向が一直線上に並んだ場合です。

そして、ヘッドの抜ける方向と出球の方向が一直線になることで、インパクト効率が高まります。

例えば、交通事故をした場合(物騒な例えでサーセン…)、直進車と右折車よりも、直進車と直進車の正面衝突の方が、衝突時のエネルギーが大きいのは、なんとなくでも分かりますよね。

ですが、物理の原則としてエネルギー保存の法則があるように、これは何もエネルギーが失われたわけではなく、衝突時のエネルギーが左右に逃げたわけです。

ゴルフで言うと、それがスピン量など(他にもシャフトの関係だったり色々とありますが、細かく説明するといよいよややこしくなるのでは、ここでは割愛させて頂きます…笑)にエネルギーが変換されることで、飛距離のロスに繋がります。

上で説明した、ヘッドの入射角も同じで、出来るだけ、直進的な軌道で球にコンタクトさせることが、ヘッドのエネルギーをロスなくボールに伝える方法です。

ただし!!

このヘッド軌道と出球を一直線上にするためには、重要な要素があります。

それが、フェースの向きです。

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フェースの向きがおよぼす影響

ヘッド軌道と出球の関係性を生みだすのが、インパクト時のフェースの向きです。

ただ、ここで多くの人が勘違いしているのが、インパクト時はヘッドが飛球線方向にスクエアが絶対的に正しいと思いこんでいることです。

ここから更にややこしい話になってくるので、小難しい話が嫌いな人は飛ばしちゃってください(笑)

上でも言ったように、ヘッド軌道と出球が一直線になることが、最も効率の良いインパクトです。

ということは、ドローボールを打つ人は、出球が少し右に出るので、飛球線に対して、若干フェースが開いた状態で当たるのが最も効率の良いインパクトだということです。

ただし!!

ヘッド軌道に対して直角のフェースの向きが良いかというとそうではなく、ゴルフクラブには”ズレた重心位置”というこれまたややこしい問題が存在するので、衝突の時にどうしてもフェースが開きやすくなります。

つまり、その分だけヘッド軌道に対し、インパクト時にほんの少しだけ閉じた状態というのが、実は理想的なフェースの向きです。

そのため、フェースが飛球線方向に近くなりますが、あくまでもヘッド軌道との関係性なので、飛球線方向に対してスクエアが必ずしも正しいとはならないわけですね。

これが、センターシャフトのパターのように、シャフトと重心位置が一直線上にあればまた違うんですが、パター以外で、重心位置をシャフトの延長線上にするのは禁止されているので(理由は分かりませんが…)、その分、調整が必要なわけです。

ちなみに、片山晋吾選手が開発協力をした重心位置とシャフトが延長線上にあるクラブというものがありますが、それだとめちゃ簡単に打てるそうです(笑)

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飛距離の差を生む球筋

上で、ヘッド軌道とボールの出球が一直線上にあればエネルギー効率が良く、更に出球の方向に対して、少しだけフェースをクローズにすることで、エネルギー効率が上がると言いました。

実は、この理屈が分かれば、フェードボールよりもドローボールの方が飛ぶ理由も簡単に分かります。

ドローボールは、ヘッド軌道がインサイドアウト(インパクト前後を見れば)になりますが、出球に対し、フェースが少しだけクローズに当たります。

逆にフェードは、ヘッド軌道がアウトサイドインで、出球に対して、フェースが少しだけオープンに当たります。

上でも言ったように、ゴルフクラブには”ズレた重心位置”というややこしい問題があるので、出球に対して少しクローズに当たるのがエネルギー効率が良いです。

なので、ドローボールの方が、エネルギー効率が良くなります。

これが、女子プロとアマチュアの飛距離の差を作る要因の一つで、女子プロには、ドローボールが持ち球の選手が多いです。

世界トップクラスの男子プロはフェードも多いですが、ドローで打てば更に飛距離が伸びます。

そして、ドローボールを打つための条件が、上でも書いたように、インサイドアウトのヘッド軌道

ですが、アマチュアにインサイドアタックが出来る人はかなり少数派で、100人いたら95人はヘッドがアウトサイドイン軌道です。

これもプロとの飛距離差を作っている原因の一つで、そもそもドローボールが持ち球の人が少数派なのも、要因だということです。

で、これは少し余談ですが、実は、最もミート率の良い球筋は、チーピン気味の球です。

出球が低いので実測の飛距離はともかく、チーピンは、ヘッドスピードに対して初速が早く、計測器とかで測ると、たまにアホみたなミート率が表示されていたりします(笑)

女子プロの中には、チーピン崩れのドローボールで飛距離を稼いでいる選手もいると言われていて、そのための条件が、上でも言ったようにインサイドアタックです。

よくあるミスで”引っかけ球”がありますが、ここまでの話や経験から分かるように、”引っかけ球”は、飛距離が出ます

それが正に、アウトサイドインのヘッド軌道に対して、フェースが少しクローズな状態で当たっているからで、左にドローボールを打っているようなものだからです。

なので、少しでも飛距離を出したいのであればドローボールがおすすめですが、そのためにはインサイドアタックが必須です。

だからと言って、スイング改造ですぐにインサイドアタックを覚えるのは難しいでしょうから、「ここのホールは少し距離が欲しいんだよな~。」という時に、今のスイングのまま、アドレスを右向きにとって引っかけ球を打つのも手です。

ただの処方箋のように聞こえますが、プロの中にも、強めのクローズスタンスで右にフックボールを打つ選手はたくさんいます。

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まとめ:女子プロとアマチュアで飛距離に差が出る理由

さて、ここまでダラダラと話してきましたが、無駄に長くなったので、結論だけを知りたければ、他をすっ飛ばしてここだけ見てください(笑)。

女子プロとアマチュアでヘッドスピードに大差がないのに飛距離に差が出る理由は、一言でいえば、エネルギー効率

最もエネルギー効率が良いのが、球とヘッドの正面衝突で、そのためには、ヘッドが浅く入って来て、浅く抜けて行くことが重要。(衝突時の上下のエネルギーロスを防ぐ。)

加えて、ヘッドの軌道と出球の軌道が一直線上になることでエネルギー効率が上がる

ただし、ヘッド軌道とそれに対して直角なフェースではなく、クラブヘッドのズレた重心位置による衝突時のエネルギーロスを補うため、ヘッド軌道に対して少しだけクローズなフェース面でのインパクトが最も効率的。(ドローボールやチーピン気味の球が飛ぶ理由)

ザックリ言えば、こんな感じです。

とはいっても、理論的なことを知ったところで別に飛距離が伸びるわけでもないので、練習の方が100倍重要ですが、理論的なことを知れば、自分のスイングのどこに原因があるのかが分かるので、改善策は見つけやすくなります。

最後に、ミート率とは別の、ヘッドスピードを上げるための方法なども別記事で紹介しているので見てみて下さい。

実際に私はこの方法で、ヘッドスピードが5は伸びました。(正確には分かりませんが、最低でも5は伸びました。)

既に大成している女子プロですら飛距離を抜群に伸ばした方法なので、間違いなくオススメ出来ます。

参照:半年でヘッドスピードを5以上伸ばした方法

実際に半年でヘッドスピードを5以上ドライバーの飛距離を50yd以上伸ばした方法
ゴルフにおいて誰しもが望むものが飛距離、しいてはヘッドスピードです。私もゴルフを始めた当初は全く飛ばず、最初は方向性は無視して、飛距離を徹底的に求めました。そのために、筋トレや色んなことをしましたが、その中で唯一効果を感じたものがあります。それをやりだしてからは飛距離が伸び、今では3Wで260yd以上飛びます。(始めた当初は、3Wで200yd程度…)その方法を紹介します。
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